産業殉職者霊堂奉賛会(以下「奉賛会」という。)は産業災害により殉職された方々の尊い御霊を合祀奉安する産業殉職者霊堂(高尾みころも霊堂)(以下「霊堂」という。)の運営に協力する公益財団法人です。この霊堂は昭和47年5月労災保険法施行20周年を記念して東京都八王子市に国をはじめ産業界・労働界の協力のもとに、特殊法人労働福祉事業団(現独立行政法人労働者健康安全機構)によって建立されました。奉賛会は春、夏の慰霊行事等等を催し、業災害殉職者のご遺族に寄り添い支援するとともに、霊苑の環境美化に努め御霊をお慰めすることを通じて産業災害の根絶に向けた機運の醸成に努めています。
産業殉職者慰霊顕彰碑
産業殉職者慰霊顕彰碑

皇室の慰霊

 高尾みころも霊堂では建立以来、皇室の慰霊を賜ってまいりました。
 最近では、令和4年産業殉職者合祀慰霊式(10月26日)に、秋篠宮皇嗣同妃両殿下のご臨席を賜りました。詳細はこちらです。
 また、平成31年4月30日にご退位された天皇皇后両陛下におかれましては、ご退位に先立ち4月23日に天皇家の武蔵御陵に行幸啓されました。その後両陛下は高尾みころも霊堂に足を運ばれ、産業殉職者等の御霊にご供花されました。詳細はこちらです。

お知らせ

<令和5年度>

  1. 令和5年産業殉職者合祀慰霊式の挙行について

     労働者健康安全機構が主催する産業殉職者合祀慰霊式(後援:当奉賛会ほか)は、感染症5類移行もありコロナ禍以前並みの規模等で、10月26日(水)高尾みころも霊堂において、厳粛に挙行されました。

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  2. 「ご遺族懇談会」の開催について

     奉賛会では、産業災害殉職者のご遺族が孤立しがちな実情を踏まえ、その経験を共有し交流できる場をご提供するため、本年5月13日(土)に試行的な「ご遺族懇談会」を開催しました。
     今般、それらを踏まえて本年産業殉職者合祀慰霊式の前日10月24日(火)に、「ご遺族懇談会」を本格的に開催し、ご遺族同士の相互交流を深めていただきました。

    詳細はこちらをご覧ください
  3. 日建連会員企業の奉賛会会員の加入等について

     当奉賛会は、昨今の諸物価高騰の影響などにより、尚一層厳しい状況にある財政状況を改善するため産業界の皆様のご支援をいただきたく要請活動を展開しています。
     今般、労働災害殉職者の多くを占める建設業界の代表である一般社団法人日本建設業連合会(日建連)様に財政支援要望をお願いしましたところ、趣旨ご了解いただき、令和5年9月22日付で日建連会員(141社)の皆様方に、宮本会長名で「産業殉職者霊堂奉賛会への入会のご検討のお願い」を発出していただくご高配を賜りました。
     その結果、多くの日建連会員企業様のご加入等をいただきました。
     さらに、この度の日建連会員の皆様からのご支援も踏まえて、広く全産業からの更なるご支援を賜られるように努めて参ります。
    この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。

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     なお、今般の日建連会員企業様の新規加入を含む奉賛会の法人会員及び個人会員様については別表のとおりです。

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  4. 「コーヒーエイド2023」への参加について

     熊本でカフェの開業を夢見た青年の遺志をそのご両親(令和3年産業殉職者合祀慰霊式の遺族総代表深迫祐一様、祥子様)が引き継ぎ「NPO法人coffee aid 2021」を立ち上げ活動されています。
     3回目となる今年は、コーヒーを通したチャリティーイベントとして本年7月9日(日)10:00~17:00、中野セントラルパークサウス(東京都中野区)において開催され、一般の方を含め大勢の皆様の参加をいただきました。
     当奉賛会も後援団体として太田理事長はじめ役職員が参加・協力いたしました。

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  5. 「緑十字展(りょくじゅうじてん)」への参加について

     奉賛会では、高尾みころも霊堂の存在意義等について、広く社会一般に周知広報を図ることを目的として、令和5年9月27日(水)から29日(金)にポートメッセなごや(名古屋市)で開催された「緑十字展」に、労働者健康安全機構と共同で出展、参加しました。
     奉賛会と機構は、高尾みころも霊堂のポスター等掲示の上、案内パンフレット等の配布や霊堂認知度確認の簡単なアンケートの実施など、3日間にわたり霊堂の紹介等に努めました。

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  6. 「建設業労働災害防止協進会」の高尾みころも霊堂参拝について

     建設業労働災害防止協会の賛助団体である「建設業労働災害防止協進会」におかれましては、労働災害で亡くなられた方を追悼し職場の安全を祈願するため、令和5年11月1日(水)、高尾みころも霊堂に参拝・見学していただきました。また、多額のご寄付も賜りました。改めて厚く御礼申し上げます。
     当日は、協進会関係の17企業・団体から23名の皆様にご参加いただきました。

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  7. 令和5年度春の慰霊祭、夏まつりの開催について

     春と夏の恒例行事について、感染症5類移行もありコロナ禍以前並みの規模・内容等により滞りなく開催しました。
     「春の慰霊祭」は、令和5年5月13日(土)にみころも霊堂祭祀堂前等にて開催しました。

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     「夏まつり」は、令和5年8月5日(土)にみころも霊堂広場等にて開催しました。

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  8. 奉賛会新旧会長及び新旧理事長のご挨拶

    奉賛会新旧会長のご挨拶

    藤木 幸夫 前会長

     このたび奉賛会会長を退任いたしました。奉賛会が現在の公益財団法人となった平成24年に会長に就任して10年以上が経過しましたが、その前身である「財団法人産業殉職者霊堂奉賛会」が平成5年6月に設立した時から理事として運営に参画して参りました。したがって、30年以上の長きにわたり、この奉賛会の事業に携わることができました。この間、毎年の産業殉職者合祀慰霊式にも参列して参りました。この慰霊式には5年毎に皇室から皇太子同妃両殿下にご臨席賜って参りました。さらに天皇皇后両陛下におかれましては、平成21年3月、平成27年4月、ご退任直前の平成31年4月とみころも霊堂に行幸啓いただきましたことは、大変に有り難く深く感謝の念を捧げました。当時の情景を含めていつまでも心に残り続けるものでございます。
     このように、奉賛会とみころも霊堂にまつわる思い出は尽きることはございませんが、最後に、労働災害殉職者の御霊を慰霊し、ご遺族に寄り添うという奉賛会の役割を果たしていけるように、今後とも皆様方のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、奉賛会会長退任のご挨拶とさせていただきます。

    錢高 一善 新会長

     この度 公益財団法人産業殉職者霊堂奉賛会の会長に就任いたしました。
     奉賛会ならびにみころも霊堂とは、現在の公益財団法人の前身である「財団法人産業殉職者霊堂奉賛会」の理事として、平成12年4月から公益財団法人化直前の平成24年3月まで理事会に出席、合祀慰霊式参列を含め、当財団の運営にも少なからず関わって参りました。
     労働災害殉職者の御霊を慰霊し、殉職者ご遺族の皆様のお気持に寄り添うとともに、労働災害防止活動の機運の醸成に向けた取り組みも行うという奉賛会の設置目的を果たすことができるように、私のこれまでの経験と取り組みを生かしながら、職務に努めて参ります。
    奉賛会の運営には、関係各方面の皆様方のご理解、ご協力が必要不可欠であります。これまで同様引き続きよろしくご助力を賜りますようお願い申し上げて就任の挨拶といたします。

    新旧理事長ごあいさつ

    大石 明 前理事長

     このたび奉賛会理事長を退任いたしました。2年余にわたる勤務でございましたが、この間に頂いた皆様方のご厚情に心より感謝申し上げます。短い期間ではございましたが、多くのご遺族の方々とのお付き合いの中でその深い悲しみの一端に触れ、私どもとしては何ができるのだろうと自問する日々でありました。高尾みころも霊堂建立後半世紀という時期に当たり、奉賛会紹介等のビデオ作成、ご遺族懇談会の試行的実施など戸惑いながら少しずつ進めてまいりましたが、まだまだ途上でございます。引き続き会員の皆様のご理解、ご鞭撻をお願い申し上げます。
     今後も奉賛会の活動にお邪魔にならない範囲で関わって参りたいと思っておりますので引き続きよろしくお願いいたします。
     皆様方のご健勝を祈念申し上げますとともに、高尾みころも霊堂が皆様にとってますます心の拠り所となれますことを念じて退任の挨拶とさせて頂きます。

    太田 俊明 新理事長

     この度、本年6月16日付けをもちまして公益財団法人産業殉職者霊堂奉賛会の理事長に就任いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
     私は、厚生労働省のOBですが、昭和50年、当時の労働省に入省して最初の仕事が職場の安全衛生対策であり、労働災害の防止は職業人生の中での最も重要な関心事項であります。
     これまでの奉賛会とみころも霊堂との関わりは、平成21年から23年の3年間、合祀慰霊式に厚生労働大臣の代理として参列し、慰霊の言葉を述べさせていただきました。その機会を通じて産業殉職者の御霊を慰霊し、ご遺族に寄り添うという奉賛会の役割の重要性を強く認識いたしました。今回、理事長という重要な職務を担うこととなりましたが、これまでの私の経験を活かしながら、少しでもご遺族の悲しみ、つらさを和らげるお手伝いをできたらと願っております。
     奉賛会の運営に当たっては、関係の皆様のご理解、ご協力が何よりも重要であります。今後とも、皆さま方のなお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げて就任の挨拶といたします。

<令和4年度以前>

  1. 高尾みころも霊堂の建立50周年について

     昭和42年に特殊法人労働福祉事業団(現独立行政法人労働者健康安全機構)は、労災保険法施行20周年記念事業として、我が国の産業経済発展の陰で産業災害により殉職された労働者の方々の尊い御霊をお慰めするため、この霊堂の建立を決定しました。建設工事は、昭和45年1月から開始され、2年余の歳月をかけ昭和47年5月に竣工し、記念すべき開堂慰霊式典は、同年6月5日皇太子同妃両殿下のご臨席の下、労働大臣を始め政界、財界、労働界の代表多数のご参列を得て盛大に挙行され歩みを始めました。
     開堂後も今日に至るまで霊堂の運営に携われた関係者並びに産業災害殉職者ご遺族様など多くの皆様のご尽力、お力添えを賜り、お蔭様で着実に運営されて参りました。ここに改めて衷心より感謝申し上げる次第です。
     霊堂建立時に合祀慰霊された御霊の数は六万六千三百十九名でしたが、令和4年11月現在では二十七万一千三十四名の御霊が奉安されております。
     私ども霊堂奉賛会は、今後とも、高尾みころも霊堂が少しでもご遺族様の心の癒しの場となるよう活動を進めるとともに、企業の安全活動への支援などにも取り組んで参りたいと考えております。

  2. 高尾みころも霊堂建立50周年記念事業の実施について

     霊堂奉賛会は、霊堂建立50周年の節目を社会一般への更なる広報・周知の契機と捉えて、下記の事業などを計画・実施しました。
     これにより、霊堂の存在意義等を周知し、産業災害の根絶に向けた気運の醸成の一助になれば幸いと考えております。

    (1)高尾みころも霊堂紹介ビデオ等の作成・配布

     「高尾みころも霊堂」紹介ビデオ及び産業殉職者ご遺族の「想い」を語られたビデオを作成し、奉賛会関係者のみならず、日頃から職場の労働安全衛生に取り組んでおられる企業関係者等の皆様にも広く配布しました。

    「高尾みころも霊堂」
    「想い」
    (産業殉職者ご遺族様のお話)

     このうち、「高尾みころも霊堂」のビデオについては、こちらからご覧いただけます。

     また、「想い」のビデオを企業内研修などで視聴されたい場合などは、奉賛会にご連絡ください。

    (2)記念追悼文集の作成・配布

     奉賛会会員のみならず広く一般の方を含めて、霊堂に係る内容等自由な追悼文を募集の上、記念追悼文集「永遠(とわ)(いの)り」として取りまとめ、関係者等に広く配布しました。

    高尾みころも霊堂建立50周年
    記念追悼文集~永遠(とわ)(いの)

    (3)記念植樹の実施

     5年毎に行っている記念植樹を50周年記念として、関係者ご出席の下「クロマツ」の植樹を霊堂広場横にて実施しました。

  3. 高尾みころも霊堂見学等のお誘いについて

     当奉賛会は、昭和50年8月に設立され、高尾みころも霊堂の運営に協力し、霊堂に奉安されている産業殉職者の御霊を顕彰し慰霊敬仰する奉賛活動を行って参りました。
     霊堂建立50周年という節目に当たり、産業災害防止に関する普及啓発事業のさらなる推進のため、広く社会一般の皆様に霊堂見学及び施設ご利用等をお勧めしています。百聞は一見に如かず。ぜひご活用をご検討ください。

    詳細はこちらをご覧ください
  4. 「職場のあんぜんサイト」(厚生労働省)のご紹介について

     当奉賛会は、日頃から職場の労働安全衛生活動に取り組んでおられる企業関係者等の皆様への支援活動に少しでもお役に立ちたいと考えております。
     その一つとして、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」をご紹介します。
     職場の安全を応援する情報発信サイトとして、さまざまな有益情報を提供することで、「働く人」、「家族」、「企業」のみんなが元気になる職場を創りましょう、と呼び掛けています。ご参考になれば幸いです。

     <出典:厚生労働省ホームページ> 「職場のあんぜんサイト」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp
  5. 高尾みころも霊堂写真集について

     平成31年4月23日(火)に天皇皇后両陛下におかれましては、高尾みころも霊堂に行幸啓され、産業殉職者の御霊にご供花下されました。当奉賛会ではこれを記念して「高尾みころも霊堂写真集~慰霊とこしえに~」を令和元年12月に刊行し、奉賛会会員は元より関係団体、関係者に幅広く配布し大変好評をいただきました。
     なお、この写真集は若干の残部がありますので、ご希望される方は奉賛会までご連絡ください。

    デジタルブックでの閲覧はこちら
  6. 参拝交流ノート等の展示・供覧について

     高尾みころも霊堂に参拝する皆様に、さらなる交流促進並びに安らぎと癒しの場を提供することを目的として、霊堂管理事務所1階休憩室にて、霊堂の「写真集」と「参拝交流ノート」の展示・供覧をしておりますので、ぜひご覧ください。

    詳細はこちらをご覧ください

令和5年の年間行事のご案内について

今後とも皆様のご参加をお待ちしております。

(1) 「春の永代供養慰霊式」
令和5年3月20日(月)午後1時30分から霊堂9階祭祀室にて、滞りなく挙行いたしました。
詳細はこちらをご覧ください
(2) 「春の慰霊祭」
令和5年度春の慰霊祭は、上記のとおり5月13日(土)に開催いたしました。
詳細はこちらをご覧ください
(3) 「夏まつり」
令和5年度夏まつりは、8月5日(土)に開催いたしました。
詳細はこちらをご覧ください
(4) 「秋の永代供養慰霊式」
令和5年9月22日(金)午後1時30分から霊堂9階祭祀室にて、滞りなく挙行いたしました。
詳細はこちらをご覧ください
会員加入のお願い 産業殉職者の御霊の慰霊、労働災害根絶を願う奉賛会の活動趣旨をご理解いただき、多くの方のご入会をお待ちしております。寄付のお願い 奉賛会の活動はみなさまの寄付に支えられております。浄財のご提供につきましてご支援、ご協力をお願い致します。

公益財団法人産業殉職者霊堂奉賛会(本部)
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2丁目18-14
藤井第一ビル3階
TEL:03-5829-8299 FAX:03-5829-4429
E-mail:housankai@sajiho.or.jp

高尾みころも霊堂
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1992
TEL:042-663-3931 FAX:042-663-3932

開堂時間等は次のとおりとなります。

【開堂時間】
納骨堂:午前10時~午後4時
管理事務所:午前8時15分~午後5時
【休堂日】毎週火曜日 (春秋のお彼岸と新旧のお盆を除く)、12月29日~1月3日